田園に死す観た

田園に死すを観ました。

田園に死す [Blu-ray]

田園に死す [Blu-ray]

  • 発売日: 2020/12/09
  • メディア: Blu-ray
 

シン・エヴァ観賞のために新劇を観ようと思ってマジでつい先日U-NEXTのトライアルに登録したんですよ。んでまあ、このまま解約しちゃうのも勿体無えな、なんか折角だし…と思っていろいろ見てたらコイツを見つけたのでトライアル期間終わらんうちに観とこと思って観ました。

 

田園に死すの存在自体は知ってたんですが、私これ佐藤春夫の小説を寺山修司が映画化したやつだとずっと思ってて、U-NEXTのあらすじ読んでやっと「あ、ちゃうやん」ってことに気付きました。はじ〜

田園の憂鬱 (新潮文庫)

田園の憂鬱 (新潮文庫)

 

憂鬱やったんやな…と反省したので今度機会見つけて読みます

 

田園に死す寺山修司の同名詩集?歌集?の映画化っていうか映像化らしいですね。勿論元の方は手を付けてないので分からないです

とりあえずなんか、雛人形?雛壇?が川を流れるシーンのイメージしかなくて、まあよく分からんけど有名なので通っといた方がえんやろなっていう不純な動機だけで観ました。

以下ネタバレがあるのでネタバレやな人は観てからまた戻ってきてくださいすまんな

 

 

私は映画を観るとき、フラットな状態で観ることがわりと少なくて、基本前知識入れてから臨む派なんですが、田園に死すもそのご多分に洩れずwiki読んでから観ました。

田園に死す - Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E7%2594%25B0%25E5%259C%2592%25E3%2581%25AB%25E6%25AD%25BB%25E3%2581%2599

あらすじっていうか映画の大まかな内容はマジでwiki読めば丸分かりって感じだったので気になる方は読んでみてください

 

んでまあ観たんですが、結論から言うと私には刺さらなかったです

多分これ観る人の家庭環境とか、あとあんまこういうことは言いたくないけど性別によっても大分意見分かれるんちゃう?と思いました。

こっから先は私が映画観て勝手に感じ取って勝手に考えたことを書いてるだけなので、全然ちゃうやんけ!と思っても許してくれ。ただの一個人の適当な感想として読んで

 

 

 

 

はい、で

なんかめちゃめちゃ要約すると、過去の記憶の昇華みたいな部分と母親・生まれ育った環境からの束縛と解放みたいなのが主なテーマなのかなと思って観てたんですが、昔の記憶を昇華して表現として切り出す云々はまあ置いといて、後半の生まれ育った環境からの束縛に対してあんまりのめり込めませんでした。うんまあ分かるけど、って感じ

なんでかって言うと、そもそも私の生きてきた家庭があそこまで閉塞した環境ではないので、そういうこともあるんやなとどこか他人事で観てしまったのと、ここで男だから女だからっていう性別の話を出すのはあんまよろしくないとは思うんですが、でもこれ女だったらわりと当たり前に受け入れて諦めてることたちなんじゃね?と思ってしまったのとです

映画の場合だと母親しかいないので、母親からの息子への期待というか押し付けというか、息子はこうあるべき、余計なことは考えなくて良い、私たち家族2人だけで生きていくの、みたいなとことか、あとこれはちゃうかもしれんけど後半の東京から戻ってきた子供間引いた姉ちゃんに童貞奪われちゃうとことか、たしかにツライというかウーン…となるんですけど、でもこれわりと女だとあるあるじゃね?と思ってしまったんですよね

女は家にいるべきみたいな思想だったり、親の言うこと守って当たり前みたいな、多分男の子より女の子の方がそういう相手側の考えや主張を無視した、聞きもしないで押し付けるような言葉や考え方を浴びる機会が多いと思うんですよ

あとまあよくないんだけど処女を望まない形で無くしちゃったりとかもわりとあるあるやんね、世に蔓延ってるイメージとして。なんやろ、説明というかニュアンスを伝えるのが難しいんですが、童貞は卒業なのに対して処女は喪失というか、失うものってイメージが強いじゃないすか

なんかそこら辺もあってこう、頭ガツンと殴られるような衝撃を受け切れなくて、映像とか演出とか音楽とか、めちゃめちゃ挿入されまくるメタファー的な表現にはオ〜となったんですけど、全体としてはうーんまあそうか、で終わっちゃいました

多分多感な時期かつ似たような家庭環境の人が観るとくそ刺さるんだろうなと思います、内容というかストーリーだけに関して言うと。

 

なんかこれはでも単純におもんねかったって話をしたい訳じゃなくて、私はこの作品のターゲットじゃなかったんだなという話です。全然おもろいしな話自体は。でも私よりもっと楽しめる刺される後々に影響を受けれる良い意味で引きずれる人たちが他にいるんだろうな…うらやましいな、と思いました

 

あとこんだけ書いといてこれを言うとくそ言い訳くさくなるんですが、結構他のことをしながら観てたので、そこものめり込めなかった理由の一つかもしんないです

ところどころ台詞が聞き取れなくてスルーしちゃったりもしているので、もっかい見直したらまた違う感想になるんだろうなと思います。はなからちゃんと真剣に観ろよって怒られそうよな、ごめんなさい爪切ったりしてたんよな

あと多分ストーリーが展開していく主要な部分以外に散りばめられまくった演出?メタファーってさっきは書いたんですけど、そういう部分がマジで多すぎて、そこらへんもちゃんと拾って噛み砕いたらさらにオオ…ってなれそうです。初見だと全部は拾えんし自分の中にそれらの意味を落とし込めんかった

また詳しく解説というか考察してる人のブログやらレビューやら読んで見直したいなと思います。でも観てよかった、観とくべきなのは間違いなかったと思うわ

寺山修司の生まれ育った背景とかも知ってるとよりおもろいかもしれん、そこら辺もまた調べます

 

そんな感じで田園に死すの薄っぺらい初回感想でした、おわり